かつて日本が国策を誤った昭和ファシズムの時代。その前夜には、社会にリベラルな空気があふれた大正デモクラシーがあった。個人の自由や権利、平和への志向を抱いていたはずの人びとは、なぜファシズムのバスに駆け込むように乗り込んでしまったのか。慶大・井手英策教 ...
ファシズムや全体主義は、遠い過去の記憶なのか。いま、民主主義を高らかに謳い、〈私たち〉の再生を訴えるポピュリズムが、じわじわと世界、そして日本の政治を蝕みつつある。選択肢の喪失。自由の死。「令和時代のファシズム」とは何か。気づいたときにはもう遅い…… ...
世界中の研究者が注目する話題の書、『緊縮資本主義:経済学者はいかにして緊縮財政を発明し、ファシズムへの道を開いたのか』(クララ・E・マッテイ著)が上梓された。原著の刊行以来、センセーショナルに取り上げられ、経済学、政治学、歴史学の ...
印刷ページの表示はログインが必要です。 現代の日本社会を覆う「ぼんやりとした不安」。その正体を、「財政史」をベースに独自の視点で読み解く。井手英策・慶応大学経済学部教授に聞いた。 予言ではない ──版元の社員に「4年前にファシズム論を ...
注目すべきは、民主党と社会党の接着剤だった国民協同党の存在です。後の首相、三木武夫氏が率いる同党は、資本主義でも社会主義でもない、第三の道としての「協同組合主義」を掲げていました。政務調査会長の船田享二氏(後に衆院議長を務めた船田中氏の弟)は、敗戦ま ...
昨年12月3日に宣布された不法戒厳令は、尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が自由民主主義を空洞化させつつ築いてきた権威主義的統治の頂点であり、予告された帰結だった。陰謀論的な扇動が実際の暴力を伴う実行計画へと具体化し、政権にとって ...
6年ぶりの新作長編となる今作は、終戦後まもない日本を舞台にした物語だ。軍国主義から民主主義へ、社会の価値観が大きく転換する中で奮闘する人々を描いた。「終戦直後を知らない人たちにも、当時の日本人と出会い直してもらえたらうれしい」と ...
米国の「民主社会主義」は、かつてのソ連のような一党独裁や共産主義とは明確に異なります。「民主主義を維持しながら、行き過ぎた資本主義の格差を是正する」という思想であり、北欧諸国の高福祉社会をモデルとしています。市場経済を否定せず、富の再分配や社会保障の ...
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