免疫不全のがん患者らが新型コロナウイルスに感染すると、抗ウイルス薬を投与しても体内にウイルスが残り続け、薬が効かない耐性ウイルスに変異するケースがあることが、国立感染症研究所（感染研）などの調べでわかった。別の薬を投与するといった ...

免疫不全患者のCOVID-19長期罹患がウイルス変異の温床に 新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に1年半にわたって罹患していた免疫不全の男性患者が、ウイルスの新たな変異の温床となっていたとする研究結果が報告された。 さらに悪いことに、確認された ...

Nature Geneticsの8月号では、ヒト免疫性欠陥症候群の2種類の疾患の背後に新たな遺伝的要因が存在している証拠を示した2つの研究論文が掲載される。最も患者数の多い原発性免疫不全症である分類不能型免疫不全症（CVID）は、免疫系のさまざまな異常と全ての ...

坂口志文大阪大特任教授のノーベル賞受賞記念講演の要旨は次の通り。 　ノーベル生理学・医学賞をメアリー・ブランコウ氏とフレッド・ラムズデル氏と共に受賞することは、非常に光栄で喜ばしい。 　免疫は私たちの体を外敵から守る役 […] ...

免疫細胞を教育・選別する臓器「胸腺」の組織を、人のiPS細胞（人工多能性幹細胞）から作製することに成功したと、京都大のチームが発表した。免疫機能の仕組み究明のほか、免疫不全の患者らの治療法の開発にもつながりそうだ。論文が25日 ...

無ガンマグロブリン血症または低ガンマグロブリン血症は、抗体産生不全などを原因とする血清IgG値の低下を主病態とする免疫不全症で、易感染性、反復感染、感染症の重症化・遷延、日和見感染、発癌などを特徴とする。

前回お話ししたアスペルギルス症と同じ真菌感染といえば、「カンジダ感染症」のほうが有名かもしれません。以前、当連載でも膣カンジダについては取り上げたことがあります。免疫力の低下などにより、膣内常在菌であるカンジダが異常繁殖してしまう ...

Answer 1 基礎疾患がある人へのワクチン接種は？ 前回「Question 51 帯状疱疹ワクチン（生ワクチン）とは？」で述べたように、免疫不全の原因となる基礎疾患があったり、抗がん剤や免疫抑制薬を使用している人などは接種不適当者に該当し、生ワクチンを接種 ...

早いもので、このコラムも連載開始から約10カ月。免疫不全の話ももう半分を過ぎました。おとなり韓国には「シジャギパニダ」ということわざがあります。英語で言うと“Once done is half done.”、物事を始めたらもう半分終わったも同然だ、という意味です。

出血を止める役目を果たす血小板が少なくなる国の指定難病「免疫性血小板減少症」。自己抗体によって血小板が壊れることが原因であると分かってきたことから、最近この病名に改められた。急速に進歩している治療の現状と、患者の注意点について専門家に聞いた。

千葉大学大学院医学研究院の佐久間一基特任准教授、大学院医学研究院/災害治療学研究所の田中知明教授、東北医科薬科 ...

東京大学の藤生克仁特任教授らは、心不全が再発をくり返す仕組みを解明した。免疫細胞のもととなる造血幹細胞に異常が起き、心機能の回復を妨げていた。免疫細胞は通常、臓器を保護する役割を担うが、異常が起こると全身の臓器に悪影響を与えること ...