HTSなど反体制派は昨年11月27日、北部アレッポで前政権軍と戦闘を始め、数日後に制圧。続いて中部ハマやホムスを奪還して南下を続け、12月8日に首都ダマスカスを陥落させた。

シリアのアサド政権が崩壊してから1年が経ちました。10年以上に及んで「今世紀最大の人道危機」と言われたシリア内戦と、半世紀以上も強権支配を続けたアサド政権崩壊の経緯、新生シリアの今後の課題を整理します。

【イスタンブール時事】シリアのアサド独裁政権崩壊から８日で１年。暫定政府はこの１年間、国内の安定に腐心しつつ、多様な宗教・宗派間の対立に翻弄（ほんろう）されてきた。クルド勢力が実効支配を続ける北東部や、暫定政府に不満を抱く旧政権支持者らが多い北西部など、不安定化の火種は各地に残る。国土統一は道半ばで、シャラア暫定大統領の前途は課題山積だ。