経済学者の宇沢弘文(1928‐2014)が世を去ってから、今年の9月18日でちょうど10年になる。命日より少し早かったが8月24日、「宇沢弘文没後10年記念シンポジウム」が学習院大学で開催された。主催は宇沢国際学館(代表は宇沢の長女の占部まり氏)で ...
現代社会において、「緊縮」と聞くと、多くの人は「財政再建のための仕方ない政策」と考えるだろう。しかし、本当にそうなのだろうか。クララ・E・マッテイ『緊縮資本主義:経済学者はいかにして緊縮財政を発明し、ファシズムへの道を開いたのか』で ...
ノーベル経済学賞受賞のダロン・アセモグル ダロン アセモグル (著), ジェイムズ A ロビンソン『自由の命運 下: 国家、社会、そして狭い回廊』(早川書房) 本年度のノーベル経済学賞を受賞したのは、ダロン・アセモグル、ジェームズ・A・ロビンソン ...
森 知也(RIETIファカルティフェロー / 京都大学経済研究所教授/東京大学空間情報科学研究センター客員教授) 2024年10月25日 ...
「経済学は純粋な科学なのか」という視点で、話題になった歴代受賞者を振り返る。 2024年のノーベル経済学賞の受賞が決まったダロン・アセモグル氏はサイモン・ジョンソン氏とともに記者会見を開き、「民主主義は非常に厳しい局面を迎えている」と ...
『GIGGO』は「経済学博士市場の崩壊は、予算制約、学生の嗜好変化、技術革新の時代における高等教育と学術研究のより広範な課題を反映している。現在の学生や新卒者にとって、明確なメッセージはこうだ。従来の経済学のキャリアパスは根本的に変わった。競争力を維 ...
経済学には多様な学派が存在している。その中で、現在多くの支持を集めているのは主流派経済学である。主流派経済学は、国家の経済政策立案の際にも用いられる非常にメジャーな学問である。 一方で主流派経済学は現実の社会に即していないと指摘する ...
2025年のノーベル経済学賞の受賞者は米仏の3氏に決まった。ノーベル経済学賞には第1回(1969年)以来、50年を超える歴史があり、2025年を含め累計で99人の受賞者が生まれた。今回はノーベル経済学賞の最近の傾向、歴史や展望などを前田裕之氏が2回にわたり ...
インタビュー前編では、主流派経済学の矛盾点について、哲学的な観点から評論家の中野剛志氏が解説した。ただ、致命的な欠点がありながらも、主流派経済学は経済学の中で長らく主役の座に居座り続けている。主流派経済学はなぜ「主流」で居続け ...
スウェーデン王立科学アカデミーは2024年10月14日、米マサチューセッツ工科大学(MIT)のダロン・アセモグル教授、MIT経営大学院のサイモン・ジョンソン教授、そして米シカゴ大学のジェイムズ・ロビンソン教授3氏のノーベル経済学賞授賞を発表した。
2025年のノーベル経済学賞の受賞者は米仏の3氏に決まった。「イノベーション主導の経済成長の解明」が授賞理由となった一方で、日本人の受賞はまたしてもなかった。今回はノーベル経済学賞の最近の傾向、歴史や展望などを、前田裕之氏が2回にわたり ...
1971年に創立し、建学の精神である「人間教育」「大文化建設」。そして「平和創出」に基づいた価値創造を実践する「世界市民」を育む歴史を積み重ねてきた創価大学。なかでも時代と社会の要請に素早く、そして的確に対応し、教育改革の先頭を走ってき ...