ノーベル生理学・医学賞を受賞する大阪大の坂口志文特別栄誉教授(74)は制御性T細胞を発見した。がんや自己免疫疾患の治療といった応用面も期待されているが、業績の題目は「末梢(まっしょう)性免疫寛容にかかわる発見」。免疫学の長年の謎の解明に貢献したことが ...
【読売新聞】 【ストックホルム=長尾尚実】今年のノーベル賞を受賞する坂口 志文 ( しもん ) ・大阪大特任教授(74)(生理学・医学賞)と北川進・京都大特別教授(74)(化学賞)が6、7日、スウェーデン・ストックホルムで共同記者会 ...
ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった大阪大特別栄誉教授の坂口志文さん(74)が7日、ストックホルム市内のカロリンスカ研究所で講演した。「ノーベルレクチャー」と呼ばれる恒例行事。免疫の暴走を止める「制御性T細胞」の研究を振り返り、「臨床応用の段階に入りつつある」と語った。 【画像】「はたらく細胞」の制御性T細胞とも対談?
普通のT細胞は、敵をみつけると、免疫反応を起こすために他の免疫細胞を効率よく刺激するはたらきがある。いわば免疫システムの指揮者のような存在である。ところが、T細胞の一種である制御性T細胞は、他の免疫細胞を効率よく刺激することをせず、逆に免疫反応を抑えることに特化した ...
【ストックホルム=四方さつき】ノーベル生理学・医学賞を受賞する大阪大特別栄誉教授の坂口志文さん(74)は7日午後(日本時間同日夜)、ストックホルム市のカロリンスカ研究所で、「ノーベル・レクチャー」と呼ばれる一般市民向けの記念講演に臨んだ。制御性T細胞 ...
京大の大学院に進み、研究者の道を本格的に歩み出した坂口は、ある日、医学誌で愛知県がんセンターの西塚泰章(やすあき)教授たちの論文「免疫細胞をつくる胸腺を摘出したマウスの実験」を目にした。胸腺で作られるT細胞には、異物を排斥する司令塔 ...
「Treg細胞培養液」は、免疫の恒常性を保つTreg細胞を起点に開発された。制御性T細胞(Treg細胞)は、2025年10月に発表された2025年ノーベル生理学・医学賞のキー成分で、制御性T細胞を発見した坂口志文特任教授らの受賞により、免疫研究への注 ...
生理学・医学賞制御性T細胞を発見 6日の夜、大阪府吹田市の大阪大学で会見した坂口さん。「うれしいおどろき」と顔をほころばせたあと、ともに研究を進めた研究者や学生たちに感謝の気持ちを表しました。 科学者をめざす子どもたちに向けて ...
記憶T細胞は免疫記憶の司令塔であるにもかかわらず、どのような特徴を示す細胞が、いかなるメカニズムにより生体内で長期間生存するのかはいまだ明らかになっていなかった。 | 拡大する ―― 病原性記憶T細胞とは?
免疫の働き過ぎを抑えるブレーキ役の「制御性T細胞」の発見により、ノーベル生理学・医学賞の受賞が決まった大阪大特任教授の坂口志文(しもん)さん。免疫細胞といえば、外敵をただ攻撃するだけの武器のような細胞だと考えられていた。それに対し ...
寿命が100年に延びるなら健康で"美しく"生きたい――そのためには、常に進化する医療や健康、美容に関する情報の正しい ...